新開道中
かんざし灯籠の明神さんは、
宮島さんに同じ三姉妹からなる女の神さん。
この内のイチキシマ(厳島)姫は、インドの女神で七福神にも加わる
弁才(財)天とも一体化。琵琶を持ち、
音楽芸能を司る弁才天の姿から、
海の神に加えて芸事の神としても信仰されるようになった三女神。
新地新開の芸妓達も、芸事の上達や商売繁盛を祈って、
明神さんこと厳島神社に詣で、
花街に灯りが点(とも)る夕暮れ時になると、
そうした綺麗所(きれいどころ)の姿が日々見られたのも、
遠い昔のお話。
今宵再び甦る、その遠い昔の場景…
麗しき三女神に見送られ、見守られて、
華やかで美しき花魁・孝藤右近が、
明神さんから尾道の花街を練り進みます。
林良司
新開道中
尾道のディープスポット「新開」の新しい行事。花街時代の女性を守ってきた八坂神社のイチキシマヒメが芸事と知性の最高ランクである花魁「楓(かえで)」に一日だけ姿を変えて、天狗の先導で新開と参加者の財福、金運、良縁を祈りながら新開を練り歩きます。
どこから出てくるかは明かされていません。
道中の終わりにメインイベントは季節外れの
「尾道新開盆踊り」で盛り上がります。
北前船瀬戸内最大の寄港地として栄えた尾道の最大の歓楽街で「綺麗所」が見られた花街時代。そんな新開の歴史を基に「花魁」というフィクションを織り交ぜながら「オールドニュー」と言われる新開ならではの名物行事です。
当イベントのイチキシマヒメをつとめるのは日本舞踊家として世界でも活躍する創作日本舞踊孝藤流二代目の孝藤右近氏。一流の振付師としても名高い孝藤右近氏(新開ラビリンスの振付も担当)が自ら八坂神社の明神「イチキシマヒメ」の化身「花魁 楓(かえで)」となり、新開を盛り上げてくれます。
花魁楓(かえで)とお付衆の天狗(案内人、肩貸し、傘持ち)猫人
かんざし灯籠がある八坂神社(明神さん)で祈祷(14:00)して
新開道中スタート致します。
主催:しんがいゴー!ゴー!まつり実行委員会
尾道、新開。
信仰、文化。
スナック、食堂、居酒屋、中華そば、お鮨屋、やきとり屋、映画館、タバコ屋さん、薬局…様々な商店…
それは昼間も、夜も賑わった
歴史ある新開。
先輩や、お客様に
昭和の30.40.50年代の頃の
新開の賑わいや、あったお店のことや
あのママの話、クリスマスなんかは50メートル先のお店にたどり着けないほど
人がいっぱいだった事…
自分が、新開で実際に働く時間が長くなるにつれて
ここはこうだったんだ、この空き家はこんな店だった…って
想像することが増えました。
お店を昭和のように一気にお店を増やすことは出来ないかもしれないけど、
新開にはこんなおまつり、こんな歴史があるんだよー!と
尾道の方にも、県外のかたにも、注目、再発見してもらえないだろうか。
そんな思いが、過去二回の「新開道中」でした。
新開で働く同士、もっと話したり、たまにはお酒飲んだり
コミニュケーションとりたいよねー!
と、皆で踊ろうやー!と始まったはっぴー久保での、参加自由のボン踊りも、
今回復活します。
そしてまつりの日も、その後もまた、新開の街へ、お店に、
お客様が目指して来てくださるようなきっかけになるような
お祭りになるようにやっていきたいです。
しんがいゴーゴーまつり
実行委員長 堀田 健司
花魁「楓(かえで)」
八坂神社の明神さんイチキシマヒメの仮の姿。花街だった新開の女性を守ってきた神様。
絶世の美女と言われたイチキシマヒメは財福、金運、芸事、良縁の神様
天狗「猿田彦神」
神社の祭礼の時、行列の先導をする者。遊女などが福の神としてうやまう、民間信仰の神。道中では天狗として花魁の先導、肩貸し、傘持ちを担当する。
猫人
新開に住む猫ちゃんが
一日だけ人の姿に変わり、なんとなくついてきた
プラスティック・オノ☆ミチ・バンド 新曲『新開ラビリンス』 うた:プラスティック・オノ☆ミチバンド 作詞・作曲 池永 憲彦 / アレンジ &プロデュース 中村タイチ/ 制作 :Bluesofa PV: 振り付け:孝藤右近(孝藤流2代目) / PVディレクター:野田克仁 撮影協力:COOL JAPAN TV 孝藤右近 踊り:孝藤まり桜 (舞踊孝藤流総師範) ロケ地:広島県尾道市(新開地区)
新開ラビリンスの振付を簡単にしたもの。
最初から4手の繰り返しです。
ラストはフリーの猫踊り。
振付 孝藤右近
踊り 孝藤まり桜
孝藤まり桜
舞踊孝藤流 総師範
5歳で孝藤流に入門。
15歳〜プロとして活動開始。家元の代稽古を9年間つとめる。夢乃屋エンターテイメントの花魁ダンサーとして東京でも活動中。
プラスティック・オノ☆ミチ・バンド 新曲『新開ラビリンス』のご紹介
アレンジ&プロデューサーに「中村タイチ」氏を迎えてレコーディング
2010年に結成して地元尾道で音楽活動中のプラスティック・オノ☆ミチ・バンドが新曲を発表。尾道にある昭和の香りが漂う尾道のディープスポット「新開地区」をテーマにした楽曲「新開ラビリンス」
作詞作曲は池永憲彦。アレンジは森山直太朗、渡辺美里、DREAMS COME TRUE、いきものがかりなど様々なジャンルの楽曲アレンジで有名な「中村タイチ」、制作はポルノグラフティを担当する制作会社「blue sofa」が協力。振付は、再生回数7000万回の「TOKYO盆踊り2020」を手掛けた日本舞踊家孝藤流2代目「孝藤右近」氏が担当。
当時実際に新開で夜な夜な聞こえていた三味線を導入し、リズムテクノとジャズを合わせた独特なアレンジが新開の雰囲気とマッチして面白い世界観を作り上げる。the東南西北、ジャンクルーズ、サウンドトレジャー、中村タイチ、blue sofaの、つわものの融合が集中し、新しい尾道の音楽がここに誕生する。
新開ラビリンス
細く迷路のように入り組んだ道の両側に立ち並ぶスナックの看板と怪しく光るオレンジ色の街灯の中を酔ったまま歩いているとまるで遊郭時代にトリップしたような不思議な感覚に陥りそうになることがある。詩の背景は酔っぱらった尾道のサラリーマンが新開をふらふらと歩いているとお店の柵越しに遊郭時代の女郎「楓」の幻影を見てしまう。「おいでおいで」されながらも恐れる事もなく吸い込まれていくようなファンタジーな感じを現代と過去のパラレルワールド的表現で描く。メロディは実際にボーカル池永が深夜の新開を酔って歩きながら口ずさんで作ったメロディという事もあり、半音転調を繰り返す怪しげなメロディラインになっている。
新開ラビリンス
詩.曲 池永憲彦
編曲 中村タイチ
演奏 プラスティック・オノ☆ミチバンド
誰そ彼 深まる路地道
オレンジの街灯(ひかり)灯れば
戻れない 帰さない
今夜は 新開ラビリンスWAY
ちょいとお待ちよ楓さん 私はどこにいるの
揺れる世界に堕ちてく 迷い込んだらそれまで
群青のタイルの壁 暁の航跡(あしあと)
港通りはすぐそこ 乾いた風に押されて
寄っていきんさい ここで奏でましょう
置いていきんさい 悲しいムードは
心もしのに 儚い夢に 乾杯だ!
誰そ彼 深まる路地道
オレンジの街灯(ひかり)灯れば
戻れない 帰さない
今夜は 新開ラビリンスWAY
酔っていきんさい 乱れていきましょう
泣いていいかい? 月夜の雨に 惜しむ夜など
儚い幻影(ゆめ)に 乾杯だ!
誰そ彼 深まる尾ノ道
オレンジの街灯(ひかり)灯れば
戻れない 帰さない 転楽し恋ひ語り
今夜は新開ラビリンスWAY
1974年7月12日生まれ。福井県出身。
●プロデュース
いきものがかり / DEPAPEPE / 藤木直人/ 真飛聖 / THE BABY LEAF/臼井嗣人 / より子 / as / ザ・マスミサイル / Honey L Days / 神田莉緒香
●アレンジ
DREAMS COME TRUE / 長渕剛 / 武井咲 / 青山テルマ / 森山直太朗
DEPAPEPE / ベッキー♪♯ / パク・ヨンハ / 藤木直人 / John-Hoon/渡辺美里 / 前田亘輝 / 小柳ゆき / SS501 / 川嶋あい / 長瀬実夕/坂本真綾 / 岡野宏典 / 安蘭けい / AQUA5 / 臼井嗣人 / DEL / Yacht./タイナカサチ / ロクセンチ / フリーウェイハイハイ / RAICO / URURU
音速ライン / 大森洋平 / 藤井隆 / マシュー南 / 桜塚やっくん/より子 / Sausage Butterfly Pasta Festa / 王光良(マイケル・ウォン)/ ザ・マスミサイル / as / 片山さゆり / elliott / 中西圭三/拝郷メイコ / 高橋広樹 / 跡部景吾(諏訪部順一)
●曲提供
青山テルマ / 小柳ゆき / 安蘭けい / SS501 / AQUA5 / 桜塚やっくん
尾道発、二つの音楽バンドのマインドが
融合!1980年代、尾道東高校出身の5人組で活躍した音楽グループ「the東南西北」のメンバー大池茂文と清水伸吾、同じく尾道出身バンドとしてデビューした「ジャンクルーズ」の ボーカル池永憲彦、サウンドトレジャーバンドの井上フヂヲと六反俊典が終結。「柔軟」をテーマに様々なジャンルを取り入れ、新しい尾道サウンドを産み出す実力派。ライブは毎回完売、圧倒的な盛り上がりを誇る。アットホームな雰囲気で即興からバラード、ロックでラテンなノリでお客をどんどん巻き込んでいく。好きな時に好きなように音楽をしつつ、心の中では故郷「尾道への貢献」をテーマに、「音楽の街」尾道を目指し地道に活動中。
1st ALBUM 「PoBEST~BLUE DISC~」 ¥2,000(税抜価格1,905)
15.9.21発売開始
2nd ALBUM 現在制作中
1st ALBUM 「PoBEST~BLUE DISC~」 ¥2,000(税抜価格1,905)
15.9.21発売開始
2nd ALBUM 現在制作中
【プラスティック・オノ☆ミチ・バンド公式サイト】
https://plasticonomichiband.jimdo.com/
100 年の歴史を誇る伝統芸能流派「創作日本舞踊孝藤流」の二代目、日本文化の伝統と革新をテーマに日本舞踊家として国内外で活躍。世界各国の様々なステージの出演・プロデュースをはじめ、YouTube 上で7000 万視聴数を記録し、世界的な盆ダンスムーブメントの火付け役となったミュージックビデオ「Tokyo Bon 2020」、アフリカの開発をテーマとした国際会議「TICAD」の公式パートナー事業として、美空ひばり「川の流れのように(BON for AFRICA)」の振り付けを担当するなど振付師としても活動。
京都高台寺建立400 年祭、真言宗総本山善通寺空海1200 年記念など、歴史的建造物での公演をはじめ、パリ開催のジャパンエキスポのメインステージ、浜離宮恩賜庭園での東京150 年祭、サマーソニック、フジロックなどのロックフェス出演、2019 年のグラミー賞で最多4 部門受賞のケイシー・マスグレイブスとの共演、TRF のリーダーDJ KOO とのユニット結成、原宿の人気スポット「Kawaii Monster Cafe」の定期公演プロデュースなど、枠にとらわれない幅広い活動を続けている。
八坂神社
もともとは常称寺の境内にありましたが、明治時代の「神仏分離令」により、現在の地へ移されました。「三体神輿」で知られる『祇園祭』はこの神社の例祭で、毎年7月下旬に行われます。境内にある「かんざし灯籠」には悲しい伝説もあります。
【「かんざし灯籠」伝説】
江戸時代の末頃、ここより程近い芝居小屋にとても美しい、しかしどこか寂しい影があってあまり客のつかないお茶子(接待をする女性)がいました。
そのお茶子に浜問屋の若旦那が恋をしましたが、身を飾るかんざし一つないみすぼらしいお茶子の姿を見た親はその恋を許さなかったそうです。するとお茶子は井戸に身を投げ、神社の大銀杏の下に「かんざしを下さい」と悲しい声で訴える幽霊として出るようになりました。
この「かんざし灯籠」はその哀れを慰めるため、心ある人々がお金を出し合って奉納したものだそうです。
子供の頃にみた喧騒だらけの新開。
あの姿を少しでも再現したい…
そんな想いで始めた「しんがいゴーゴーまつり」も
皆様のお陰をもちまして第5回目を迎える運びとなりました。
この度、新開で商売をする者としてここにある
「古くとも新しい何か」を掘り起こしてみたい…と、
仲間や応援してくださる方々と共に
「花魁道中」並び「RE-BORNおどり」を行います。
なにぶん初めての試みという事もあり、色々とご迷惑をお掛けする事もあろうかと思いますが、新開にしか出来ないこと!をこれからも
仲間と共に文化と歴史を纏いつつ表現して参ります。
これからもご支援の程よろしくお願い申し上げます。
しんがいゴーゴーまつり実行委員長
山根浩揮